情報工学専攻
情報工学は、科学面・技術面ともに、広さと深さを急激に増しつつあり、同時に、高度情報社会の担い手として、その重要性はますます高まっています。そのうえ、国際的に先進国としてふさわしい活動をしていく必要がある中で、高度情報技術者や研究者が大幅に不足しているのが日本の現状です。

本専攻では、情報工学や情報技術の発展に直接関わる人材及びリーダーとなる人材を育成するため、学部の情報工学科での教育内容を一層深くした教育と専門領域を絞った研究指導を行います。

本専攻で学ぶ者は、高度の専門知識とともに、柔軟な思考力、創造力が養成され、広い視野をもって活躍できる高級技術者、研究者などになることが期待されます。

本専攻には、「情報通信」「メディア情報」「知能情報」「計算工学」の4つの講座があります。学生は、各講座の研究室に所属して、その講座がカバーする研究分野の課題について研究することになります。カリキュラムは、所属講座の担当分野の授業科目を中心とし、関連する他講座の授業科目や他専攻の講義を受けることにより、知識に幅を持たせるための配慮をしています。

本専攻修了者の進路としては、情報系の企業の他、高等教育機関、研究機関、さらには、広く一般の企業・機関・組織などが期待されています。

情報通信
効率的な各種マルチメディア情報伝送のための通信システムとネットワーク制御技術を研究しています。

現在進められている研究テーマは以下の通りです。
 (1) デジタル通信方式、IPベースマルチメディア情報通信ネットワーク、システムサービス管理技法に関する
  研究
 (2) ユビキタスアクセス通信システム、高機能信号処理アンテナに関する研究
 (3) 実践的ソフトウェア教育、デジタルコンテンツの流通と基盤技術に関する研究


メディア情報
人が外界から得る情報は、視覚、聴覚、触覚など様々なセンサーによる情報であり、人はこれらを高度かつ瞬時に認識していますが、このような認識機能の解明とコンピュータでの実現を目指した研究を行っています。

現在、コンピュータの視覚機能を実現するための画像認識技術として、以下の研究テーマに取り組んでいます。
 (1) 3次元形状復元や姿勢認識に関する研究
 (2) 動画像処理での複数物体追跡に関する研究
 (3) 人を観る技術とその応用に関する研究
 (4) コンピュータグラフィックスとビジョン技術の融合として複合現実感を目指した研究


知能情報
人間の脳は知と情と意を制御する中枢ですが、脳の働きの解明を目指すとともに、知的な働きを計算機を用いて実現することを目指す研究を行っています。

現在進められている主な研究テーマは以下の通りです。
 (1) 動眼制御を始めとした生体の仕組みを解明し工学応用に役立てる研究
 (2) 脳の仕組みを模したニューラルネットのモデルやアルゴリズム、大量データに潜む規則性を抽出するデータ
  マイニングに関する研究
 (3) 生物の学習行動をヒントにした機械学習の仕組みと応用に関する研究
 (4) 人間の思考プロセスをモデル化した推論の仕組みと応用に関する研究



計算工学
情報工学の分野では、コンピュータを用いた高速、大量の各種の計算が行われています。

現在進められている主な研究テーマは以下の通りです。
 (1) 理工学分野の数学的記述問題の解を数値で求める数値解析に関する研究
 (2) 理工学の問題を確率・統計的な問題に置き換え、確率論的な問題として取り扱うシミュレーション、直接的
  な大規模シミュレーションや可視化シミュレーションに関する研究
 (3) 正規表現・正則木のパターン照合、オートマトン構成法、関数・論理プログラミングに関する研究